そーいちブログ

福岡県在住の「旅」を愛する大学生

【アメリカ横断日記8日目】緊張の現場!?メキシコとの国境調査!そして世界一危険な街と言われたシウダー・フアレスに行ってみた!

みなさんこんばんは、今日はテキサス州の国境の街、エルパソにやってまいりました!このエルパソはかつてメキシコの領土だったことから街中では元気の良いスペイン語が飛び交っています。看板はスペイン語が多いし、マクドナルドに行っても店員さんは最初にスペイン語でオーダーを聞いてきます。

このエルパソには毎日メキシコから多くの人が通学や通勤、買い物などの目的で国境を越えてやってきます。トランプ大統領が言っている「メキシコとの壁」、または国境がどのようになってきているか、そして国境を越えてメキシコの街シウダー・フアレスを少し観光してきました!

メキシコとの国境には何がある?

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                           メキシコへと続く道

まず、アメリカからメキシコへの入国ですが、驚いたことにパスポートコントロールがありません!!ちょうど橋の入り口のところに警察官みたいな人がいるので、その人に50セント(約50円)を渡せば、そのままメキシコに入ることができます。「えっ、本当にこれだけでいいの?」て思うくらいすんなり行けちゃいます。

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            アメリカ側の入国審査場へ行くためのゲート

一方でメキシコからアメリカへの入国審査はかなり厳しいです。まずこのゲートに30セント(約30円)または5メキシコペソ(約25円)を入れ、橋を渡ります。ゲートは全部で確か3つありましたが、警察官が2人もついていました。そして橋の頂上付近から入国審査場に入るための行列に並びます。(20分程並びました) そして入国審査場に入り、「NO US CITIZEN」のところに並ぶことになります。ここでも10分程並びました。そしていざ入国審査ですが、結構色々質問されました。今からアメリカのどこへ行くか?、ロサンゼルスで何をしていたか?など結構色々聞かれましたが、特に受け応えに困るようなことは聞かれませんでした。最後に手荷物のX線検査を受けてやっとアメリカに入国です。

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メキシコへの入国審査は0分だったのに対し、アメリカへの入国は30分ほどかかりました。このことだけでもかなり違和感を覚えますよね。実際に朝方にはアメリカ側からメキシコへ行く人は少ないです。一方でアメリカ側へは人がぞろぞろとやってきていました。8時になるとエルパソのお店はほとんどシャッターが降り、街には物静かな雰囲気が漂っていました。飲食店も夜8時にはほとんど閉まっています。(マックなどのフランチャイズチェーン店はもちろん営業しています)おそらくみんなメキシコに帰っちゃったのでしょう。

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国境のボーダーライン(左)メキシコ (右)アメリ

世界一危険な街!?メキシコ側の国境の街、シウダー・フアレスに行ってみた

ついでにメキシコ側の観光のレビューも書いていきたいと思います。メキシコ側の国境の街はチワワ州シウダー・フアレスという街です。この街は少し昔まで紛争状態にある地域以外で世界一危険な街と言われていました。よく麻薬映画の舞台でも取り上げられるように非常に高い犯罪率を誇っていました。しかし、最近は治安も比較的に安定してきており、人通りの少ないところさえ避ければ危険な目にあうことはほとんどないと思います!この日は休日ということもあり、街は多くの人で賑わっていました!

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     活気のあるスペイン語が飛び交うマーケットの様子

ただ、やはり国境の橋を渡るだけで道路はしっかりと舗装されていないし、ボロボロの建物や車が多いし、そこら中に野良犬がいるしとアメリカ側とのギャップにすごく衝撃を受けました。もちろん物乞いもたくさんいて、よく声をかけてきます。見た感じ警察という組織自体もきちんと機能していないように感じました。たった長さ50メートルほどの橋を渡るだけでこれだけの差があるのです。このことはしっかりと心に受け止めようと思います。それにもし、シウダー・フアレスを訪れた際は人気のないところは避ける。これは徹底した方がいいと思います。少し雰囲気が変わります。f:id:Souichi08:20190901140225j:image

しかしながら、街はマーケットなどは活気があふれており、公園ではたくさんの人が楽しそうにスペイン語でお話しを楽しんでいます。例えるならば、東南アジアの途上国にラテンの陽気な雰囲気が加わったような感じです(笑)

そして街は結構オシャレですよ(笑)

さらに、昔ながらのアメ車やレトロな感じのバスがたくさん道路を走っています!

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加えて、アメリカから来ると物価も相当安く感じます。屋台などでタコスを格安で買って食べることもできますし、レストランに入っても千円もいかずにお腹いっぱいになることができます。

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ランチにレストランで食べたタコス、コーラと合わせて175ペソ(約880円ほど) 

このようにシウダー・フアレスは日帰りで充分ですが、ある程度観光を楽しむことはできます。ただ、英語が話せない方が多く、「No エスパニョール」といってもそのままスペイン語で押し通してきます。そこは少し不便な点なので基本的なスペイン語を覚えて行けばよりいっそう楽しめるのではないかと思います。よくエルパソを訪れる旅行者の方たちはシウダー・フアレスに足を運んでいるようですので、ぜひテキサスを訪れる予定がある方は行ってみていただきたいと思います!

まとめ

アメリカ大統領のトランプ氏はよく「メキシコの壁」「国境」ということをよく強調して言っていますが、ここエルパソはまさに国境の最前線でもあります!確かにメキシコからの不法移民が麻薬などの犯罪の原因になっているのは事実だと思います!ただ彼らは毎日厳しい入国審査を受けエルパソの街にやってきています!むしろエルパソの街が活気に溢れているのは彼らのおかげだと言ってもいいのではないでしょうか?そのことをトランプ大統領は知らないのだろうと私は思います。私たちの住む日本は島国であり、陸の国境はありません。ただ、周辺の島々を巡ってはいくつかの国と揉めていますが💦

昔から国境というものはよく戦争の火種になっています。国境があるから領土を拡大しようという国が現れて戦争になる。それを防ぐための代表的なアイデアEU諸国のシェンゲン協定です。ヨーロッパはシェンゲン協定国内であれば隣の県に行くような感覚で違う国へ行けます。アメリカとメキシコの間に国境を無くせというわけではありません。おそらくそれは無理です。ただ今、国境というものが強調され、メキシコからの不法移民を強く非難することで、アメリカ国内ではメキシコからやってくる人々への恐怖や憎悪の気持ちが高まっているのも事実だと思います。ただもちろんシウダー・フアレスに住む人達の中にもアメリカ側にたくさん友達がいたり、恋人がいる人だっていると思います!国境、国籍、人種、背景関係なく世界中の人が助け合っていける世の中って素晴らしいですね!いつかくると私は信じています!

 

今日は少し長くなりましたが、今日はこの辺で失礼します。

 

ニューヨークまで残り: 3,515km!!